【最光〜SAIKOH〜FINAL】
ご来場の皆様、本当にありがとうございました。
これにて”highlight-EP” Release Live Seriesは閉幕しました。
どんなに客観的になろうとしても、100%客観的に見ることは不可能なので判断は来ていただいた人にお任せしますが、
僕はいいライブできたと思っているし、1日を通していいイベントだったと思っています。
NAkidZも鴉も素晴らしかった。でも、タイバンの日だと色々な考えが頭をよぎってしまって、心から浸れないんですよね。
自分の出番前なんて特に。オーディエンスになりきれない。好きなバンドがライブしてるのにはしゃぎきれないジレンマがあるんです。
あの時ばかりはお客さんが本当にうらやましい。(だからライブハウスに僕はお客さんとしても通います。)
なんでそうなっちゃうのかって言うと、バンドマン同士でタイバンの例えによくあげられるのがプロレスでして。
要約すると「仲良しこよしじゃなく、バチバチのバトルをお客さんにお見せする。それこそがファンサービス」という意味です。
正しいと思う。バンドマンという立場を抜きにしたらただのファンになるくらいカッコいいと思うバンドでも、
自分達とは比べものにならないキャリアを持っているバンドでも、同じステージに上がるときは絶対に「胸を借りる」っていう気持ちになってはいけない。
オレたちを1番好きだって思ってくれてる人たちのためにも。
そのへん上手くやれる人はやれるんでしょうが、僕は気持ちの切り替えがヘタな方なので、
大好きって気持ちが全面に出ないようにライブ当日はちょっと気をつけてるんです。
バチバチできなくなっちゃうから。油断するとすぐ顔にやけちゃうし。
ただまぁ、もうとりあえず一段落したから書くけど、僕は鴉の近野さんの事を、自分もこうなりたいなって思う存在としてリスペクトしている。
僕が子供の頃から本能的に憧れる、飄々とした雰囲気を持っているなぁと。
なんやかんやと語るより(そもそもそこまでたくさん喋ってないのに知った風に語るのも恐縮だし)
僕が近野さんの書く歌詞で1番共感した曲を聞いてもらうのが1番かなと思うので、鴉の曲ではないですが、ぜひ聞いください。
「油性論」
『孤独でしょう
周りに溶け込みたいだけなのに
見えない何かがこの不純物に迫ってる
孤高としよう
周りに溶けない価値でできてるんだ
癒えない誰かがこの不純物を探してる
私は手を貸す
手を貸すから君らしさ返してもらっといで』
大げさに聞こえるだろうけど、僕はこの曲を聞いて救われた気持ちになりました。
こんな歌詞を書ける人と共演できてよかったと素直に思います。
音楽聞いても頭はよくならないし、嫌いな人をぶっ飛ばしてくれるわけじゃないし、
消したい過去も消してくれないし、不治の病に効くわけでもない。音楽はただ同じ空間にいてくれるだけ。
でもそれだけで救われる心もきっとある。僕はそうだったわけだし。
きっと「向日性」を聞いて救われた人もいるんじゃないかなって思ってる。
きっといるよね。いい歌詞だもの。
もっと軽いブログを書こうと思ってたのに、文章書き始めると結局長くなっちゃうんだよなぁ。
だからこんな期間空いちゃうんだよ。言いたいことはいろいろあるのに。
いつも応援してくれてありがとう。
これからもThe Doggy Paddleをよろしくお願いします。
いつだってこのくらいシンプルに言いたいこと伝えたいもんです。
ではでは。